ジンギスカンでは羊肉を使っています。生後1年以内の仔羊肉もしくは生後1年以上の成羊肉を使っています。仔羊肉はラム肉、成羊肉はマトンと呼びます。
北海道ではスーパーでも手軽にジンギスカン用の肉が手に入りますが、本州ですと取り寄せがほとんどになるかと思います。ジンギスカン肉はどうしても日常的に使わない食材なので、明記されている情報で善し悪しの判断が付かないかと思います。
産地で分かるジンギスカン肉の特徴
たとえばですが牛肉や豚肉であれば細かい産地での違いはあれど、国産が良いと思われるでしょう。しかしジンギスカン肉である羊肉は、国産がほぼ流通しておりません。北海道の士別や焼尻で畜産されているものもありますが、その流通量は全体のわずか1%程度です!99%が海外からの輸入物になるのです。
ちなみですが、士別では仔羊を放牧せずに屋内で飼料のみを与えて育てているそうです。そのため羊肉の匂いはあまりしないそうですが、非常に高価になっているそうです。
フランス産ジンギスカン肉が最高級品?
海外から輸入されている中でもフランス産の羊肉はとても高価で、フランス料理などにも用いられることが多い高級食材です。特にノルマンディー地方で飼育されている羊は、イギリス海峡からの潮風にさらされた牧草を食べて育ち、最高峰のラム肉「プレ・サレ」としてよく知られています。肉質のきめが細かく、また風味がとても良い肉として知られています。
オーストラリア産は世界一安全な羊肉
オーストラリアでは羊1頭1頭に電子タグが取りつけられています。すべて個体識別され、生まれた牧場・雌雄・いつどこでどんな餌を食べ、どこを通ってどう移動してきたのか、その羊の行動を記録しています。
官民一体で食肉の安全管理と品質管理に取り組み、世界に先駆けた管理体制が整備・運用され、世界で最も安全な羊肉の産地として認められています。オーストラリアの羊肉で最も多い品種はメリノ種です。臭みが少なく程よい柔らかさと旨味が特徴です。