味付きラム肉と後付けラム肉の違いって? ジンギスカンの種類を知ろう
ラム肉、と聞くとジンギスカンが思い浮かぶ方は多いですよね。ではそのジンギスカンはラム肉がどのような状態になっているものを想像するでしょうか。
実はジンギスカンのスタイルには種類があります。そこで今回は、ジンギスカンの代表的なスタイルを2つご紹介します。
特徴やおいしい食べ方などを解説しますので、ぜひそれぞれのラム肉の良さを知り、お好みのジンギスカンを見つけてください。
ジンギスカンの種類とは
ジンギスカンには大きく2つの種類があります。一つはラム肉をあらかじめ専用のたれに漬け、味をつけている「味付きラム肉」タイプのジンギスカンです。
もう一つは味のついていないラム肉を焼いた後にたれをつけて食べる「後付けラム肉」タイプです。
これは北海道の人の中でも好みがはっきりと分かれていることが多いので、北海道出身の人が身近にいる人はジンギスカンが味付き派か後付け派かを聞いてみると意外な話が聞けるかもしれません。
味付きラム肉とは
北海道のスーパーやコンビニでジンギスカンとして売られているものの多くはこの味付きラム肉です。
生のラム肉には独特の臭みがありますが、たれに漬けこまれることで軽減し、食べやすくなっています。
ジンギスカンを販売するお店はいくつもありますが、それぞれつけダレにこだわりがあり、
同じようにラム肉をたれに漬けていても食べてみると味が違います。
北海道内では札幌より北と東の地域で味付きラム肉をジンギスカンと呼ぶ人が多いですが、最近は地域差もあまりないように感じます。
味付きラム肉の美味しい食べ方
味付きラム肉はすでに味がついているので、焼いた後にさらに味をつける必要はありません。ジンギスカン鍋、フライパン、ホットプレート、炭火など、お好みの調理器具で調理しましょう。
調理の際は野菜と一緒に調理することが一般的です。おすすめの野菜はもやし、ピーマン、玉ねぎ、キャベツなどです。ジンギスカン鍋や炭火での調理の際は焼きすぎないように注意しつつ、火にかけたラム肉を触りすぎないようにしましょう。
ジンギスカン鍋での調理の際は、ジンギスカン鍋のまわりに野菜を乗せ、真ん中にお肉を乗せます。味付けラムのたれは野菜にかけて煮込みます。
フライパンやホットプレートでの調理の際、ラム肉が水っぽくなってしまうのが嫌な方は、野菜を先に調理しましょう。その際は野菜に火が通った段階でジンギスカンのつけダレを入れ、蒸し焼きにすると美味しく食べることができます。
どの調理方法でも、ラム肉は火を通しすぎるとかたくなってしまいますので、焼き加減に注意しましょう。
後付けラム肉とは
北海道の人は後付けラム肉とはあまり呼びません。「ラムロール」や「ロール肉」、「丸肉ジンギスカン」と呼ぶことが多い後付けラム肉は、その呼ばれ方の通りラム肉をハムのように丸く形成したものです。
なぜ丸くされたのかというと、羊は牛や豚よりも小さいため、一度に取れるお肉の量が少ないので、ロールすることで大きなお肉に見せたのが始まりと言われています。
札幌と札幌より南の地域ではジンギスカンはこちらの後付けラム肉が主流と言われていましたが、最近は札幌でもロールのラム肉を見かけることは減っているように見受けられます。
たれに漬けこまれていないので、ラム肉そのものの味や風味を強く感じることができます。
焼いたお肉にはジンギスカン用のたれをつけて食べますが、このたれも2種類が主流となっています。ここも好みが分かれる部分なので、北海道出身の人に話を聞いてみると様々な意見が出るでしょう。
後付けラム肉の美味しい食べ方
後付けラム肉を調理する際も、味付きラム肉と同じようにジンギスカン鍋やフライパンなどお好みのもので問題ありません。なお、味付きラム肉と違い、野菜やお肉にたれを混ぜ込んで調理することはしません。
汁気がないので焦げやすいため、はじめに牛脂などの脂を調理器具に溶かし、焦げ付かないようにしましょう。
ジンギスカン鍋を使った調理の際は、全体に野菜を敷き詰め、その上にお肉を乗せて蒸し焼きにします。野菜とお肉に火が通ったら、ジンギスカンのたれを付けて食べましょう。
味付きラム肉と同様にこちらも焼きすぎに注意し、かたくならないように気を付けてください。
ジンギスカンの種類まとめ
ここまで、ジンギスカンの二つのスタイル、「味付きラム肉」と「後付けラム肉」についてご紹介してきました。
ここまでをまとめると、
・味付きラム肉:札幌より北と東の地域でジンギスカンと呼ばれる。はじめからたれに漬けこまれているので焼いた後はそのまま食べられる。味付けされているので、ラム特有の臭みは感じにくい。
・後付けラム肉:札幌と札幌より南の地域でジンギスカンと呼ばれる。味のついていない丸い形のラム肉。焼いた後にジンギスカンのたれをつけて食べる。ジンギスカンのたれにも流派がある。
といった内容になります。
味付きラム肉も後付けラム肉もどちらも美味しく、それぞれの良さがあります。
食べ方は一つではないので、お好みのスタイルや調理方法を見つけてみてください。